家賃の価格交渉に成功した話

現状の家賃は少し高いと思った

何故家賃を交渉しようと思ったかというと、現状の家賃が若干高いと思ったというシンプルな理由だった。周りと比べて高い・安いの話ではなく単純に高いなーと思ったからである。

ある意味、周りと比べてどうかと考え始めると価格交渉は出来なくなってくる。多かれ少なかれ他の物件と違いがあって当然なので、大家さんと交渉する際にとなりはこうでしたよと言っても、たいして説得力のある言葉にはならないからだ。

家賃交渉の基本はスーツで

家賃交渉とは、今までの契約金額より踏み込んだお願いをすることである。そのお願いにあたってラフな服装でお願いしますと言われたらどうだろうか。私が大家の立場だったら真剣みが足りない、とりあえず言ってみてるだけだろうと感じるし、何より頼み込みに来ている身分でフォーマルな服装をしてないってどういうことなの…と考え込んでしまう。

お金に関わるお願い事をする時点で、基本はスーツなのだ。これは基本というよりマナーや礼儀といった部分であるかもしれない。

繁忙期を避けるのも礼儀

不動産業界は2~3月にかけて繁忙期となる。ただでさえ忙しく残業残業となっている中で価格交渉をされたらイラッと来るだろう。価格交渉の話をするにも繁忙期を避けるのが礼儀だ。

私の場合は分かりやすく、11月に大家さん側から契約更新に関する連絡のはがきを貰ったのもあり、ちょうど交渉をしていいタイミングであった。(大家さん側も繁忙期に契約更新に来てくれとは思ってないから11月にはがきを出したのであろう)

目標金額を明らかにする

大家さん目線だと、出来るだけ下げてくださいとお願いされてもじゃあ一体いくらなのかと思うのだ。1000円?2000円…?3000円…?どこまで続くんだこれ。そう思ったらもう相手にされない。

借り手のこちらからしたら、無限に家賃が下がってくれればうれしいし、1円でも多く下がってくれればうれしいのは確かだが、一体いくらなら納得するのかというのを明示しなければいつまでたっても終わらないお話の始まりで、交渉はとん挫するのだ

また、目標金額を明らかにする際に何を以って自分は満足するのだろうかと考えてみるべきだ。自分の場合は「皆さまの管理費以上の値引きは恐れ多い」という理由で管理費であった3,000円を下回る値でキリのいい値の2,000円が自分の中での落としどころとなった。

他にも家計簿を引っ張り出してきて、毎月ギリギリの家計にプラス2,000円の余裕が生まれたら保険に入れるのにとか、自転車の駐輪場を契約したら予算が厳しくなったから、駐輪場代の3,000円とか自分の中での結論を出すべきだ。

目標が明らかになったら+1,000円にする

目標金額が明らかになったら、その金額に+1,000円の値引き交渉としよう。これは相手が中間の落としどころを見つけようとした際に最初から2,000円の値引きをお願いすると、お互いの中間点を見つけたところ1,000円の値引きとなってしまうからだ。

そのため2,000円の値引きをして欲しければ、3,000円でお願いする事となる。

大家さん側にもメリットを提示する

交渉は自分ばっかり有利になる話をする場ではない。値引きをしてくれたらどんないいことがあるかを大家さん側に説明するのも大事だ。仮に「あなたには何のメリットもないけれど、私の家賃を値引きしてください」と言われたらどうだろうか。普通はいい気持ちがしないだろう。

私の場合は、値引きをしていただければ長く住むことが出来お互いにより良い結果が生まれると(暗に空室が出ないの意)説明をし、実際それが本音であった。

お金には全く困ってはいなかったが、家賃に必要以上のお金をかけすぎるのは愚者の考えだと思っていた私は、家賃が高いままであれば泣く泣く出ていく事も考えていたし、少しでも見直す余地があれば自身を納得させることが出来き、長く住むことが出来きたのだ。

家賃交渉の結果

一連の交渉の結果として、現状の家賃より2,000円値引きをしてくれた。そしてこの物件に私は長く住まうつもりだ。

また、結果が出たら更新契約は早めに伺うべきだと思う。もたもたしていると交渉結果に嬉しくなかったのかと思われるのも良くないし、何よりそのまま繁忙期に突入したら寛容な値下げまでしてくれた相手に対する重大なマナー違反だ。

おわりに

家賃交渉はお互いに礼儀を以てしが大前提の話だった。こちらはお願いに上がっており、大家さん側も信頼をしてくれて値下げをしてくれたというお話だ。家賃交渉というと、できるだけ値下げしろ!などのイメージが浮かんでしまうがお互いの信頼関係のもとの話し合いなのだ。

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